Special対談vol.3 有限会社原野化学工業所 原野裕×株式会社あじわい亭 浅井輝彦氏 Special対談vol.3 有限会社原野化学工業所 原野裕×株式会社あじわい亭 浅井輝彦氏
有限会社原野化学工業所 原野裕

こんにちは!
本日はよろしくお願いします。
まずは、あじわい亭様の、仕事内容をお聞きしていいですか?

はい、当社は、東三河地方を中心に、弁当の製造販売をしています。
1300社の企業や団体と取引があり、1日、8200食のお弁当を提供しています。

株式会社あじわい亭浅井輝彦
有限会社原野化学工業所 原野裕

8200食!すごいですね!
僕一人に換算すると7年半分のご飯を毎日提供しているんですね(笑)
それだけの量を作っているとなると、使用している弁当箱も相当な数になりますね?

はい、約3倍の弁当箱の量を持っているので、約2万5,000個の弁当箱容器を使用しています。
当社は、使い切りのタイプではなく、洗浄して何度も使うタイプのものを使用しているので、社内に大量の量の弁当箱が保管されています。
その中で、経年劣化したものや、破損したもの、または、弁当箱のモデルチェンジの際に、弁当箱の廃棄が発生します。

株式会社あじわい亭浅井輝彦
有限会社原野化学工業所 原野裕

それが、当社に届いてくる、弁当箱の粉砕物ですね。御社で発生する弁当箱は、純粋なポリプロピレンなので、当社としても、ありがたくリサイクルさせて頂いております。
そんな中で、昨今のSDGsの取り組みで、御社からのご相談をいただき、ありがとうございます。

そうですね、今やSDGsは大企業だけの取り組みではなく、中小企業も求められるようになってきております。
また、弁当業界の中でも差別化を図る為に、御社との取組みを企業PRとしても使わせて頂きたいと考えました。それが『あじわい亭の容器は環境に配慮し、リサイクルされて植木鉢へ』というストーリーを作り、顧客へのPRを行っています。

株式会社あじわい亭浅井輝彦
有限会社原野化学工業所 原野裕

なるほど、まさに循環型社会というテーマで、企業PRをされている訳ですね。
我々としても、BtoBの商流の中で、なかなかリサイクルが世の中に深く理解されていないので、御社の取組に関しては全面的に協力させて頂きます。

あじわい亭の容器は環境に配慮しリサイクルして植木鉢等へのチラシ

今回、そのチラシとは別に当社の社内に、原野化学様よりご紹介いただいた、植木鉢とハンガーを展示させて頂くことにしました。
実際に来社された方々に、あじわい亭の取組としてPRさせて頂いております。
弁当箱がこのようにリサイクルされて、新たな価値を生んで世の中に出回っていることは、社内での環境教育の理解にも繋がりますし、顧客に対しても現物を見せながら説明できるので、弁当業界の中での差別化のひとつとして機能しています。

株式会社あじわい亭浅井輝彦
有限会社原野化学工業所 原野裕

ありがとうございます。
ご紹介したのは、㈱服部樹脂様と、サンスリー㈱様ですね。2件とも、当社のお客様のプラスチック製品の成型メーカー様で、工場訪問も快く受けて頂きました。
そこで作られているハンガーや、植木鉢をあじわい亭様で、展示いただいていますね。

はい、それに合わせて、弁当箱の粉砕物と、原野化学様で生産されたペレット(粒々)も一緒に展示することで、お客様に分かり易く当社の取組を理解することがいただいております。

株式会社あじわい亭浅井輝彦
有限会社原野化学工業所 原野裕

実際に来社されたお客様の声はいかがでしょうか?

地域内(東海エリア)の循環を、現物を見ながら説明できるので、まずは、プラスチックのリサイクルがこのようにされているんだ!という反応を頂きますね。
そして併せて、持続可能な社会への貢献という意味でも、それぞれのステークスホルダーとの繋がりも含め大いに納得頂いています。特に、大手企業からの評価が大きいですね。
これは業界の話になりますが、弁当業界は、地産地消なので、大手メーカーは存在があまりなく、中小企業同士の競争になります。その中で、SDGsの取組をここまで実践している企業は、現状あまり見当たらないので、他社との差別化を実現することができています。

株式会社あじわい亭浅井輝彦
有限会社原野化学工業所 原野裕

素晴らしいですね。ありがとうございます。
これからも、お互いのビジネスの中で、しっかりと見える価値を伝えて参りましょう!
本日はありがとうございました!